大工 兼 プロデューサーというカタチ

2018.05.02

どうも。馬場健太朗です。

ごあいさつ」でもお話しましたが
僕は現役の大工です。
そしてプロデューサーというカタチで
新築/リフォームのお手伝いをさせてもらっています。

このスタイルのメリットはズバリ

その家を建てる大工(僕)と
”直接” 話をして決める。

ことにあるのですが
ではなぜ?これがメリットとなるのでしょうか。

メリット① 大工を見て決められる

ちょっと考えてみてください。
あなたが家を建てる時、
何が最初に気になるでしょうか?

ハウスメーカーの友人から聞いた話ですが
お客さんが最初に質問することは以下の2点だそうです。

・いくらでできますか?

・誰が(どんな人が)作業するのですか?

切実ですよね。めちゃくちゃわかります。
一生でおそらく一度のマイホーム。
人生最大のお金をかけてつくるその家を、
一体どんな人が作業するかというのは
かなり気になるところですよね。

実際、職人によって施工のクオリティにはかなり差が出ます。

当然ですよね、この道うん十年のベテランと
新人では経験が違いますし、
かといってやる気のないベテランよりも
真剣な新人の方がしっかりやってくれることもあります。

現在は、材料の精度、加工のしやすさが
昔に比べ格段に上がったので

職人の腕よりも、仕事に対する姿勢や丁寧さといった
「人柄」の方が仕上がりの差に色濃く出ます。

昔は梁や柱は手刻みで
床材などの部品もひとつひとつ職人の手作りだったため
その職人の加工する技術がなんといっても必要でした。

しかし現在では、構造体はプレカットが主流になり
部品もメーカーで作られるものを使うことが多くなったため
加工する技術がそこまでなくても、
丁寧に施工できれば問題ないのです。

(もちろん、ある程度の技術は必要ですよ!)

でもちょっと待ってください。

その気になる職人さん、選べますか?

そもそも、いつ初めて会いますか?

ほとんどの工務店、ハウスメーカーでは選べません。運です。

初めて会うのは現場かもしくは、一度も会わないことすらあるでしょう。

これが1つ目のメリット。

僕を見て、決めてください。

メリット② コミュニケーションロスによる施工ミス防止

一般的に、工務店でもハウスメーカーでも
あなたが最初に話をするのは営業マンです。
ある程度話が決まったところで
現場監督さんに話が引き継がれ
実際の現場打ち合わせをすることになります。

複数の窓口がある際、必ず起こりますよね。
コミュニケーションロスによるミス。

大きなところでよくある例で言えば(よくあったら困るのですが。。。)

ケース1)
あなたは床材の色の変更を営業マンに伝えました。

が、営業マンがバタバタしており
現場監督に仕様の変更を伝え漏れました。

現場では大工が既に床材を張り始めています。

数日後、あなたが現場に行ってみてビックリ!
大工さんに聞きます。

「床の色、この色じゃないんですけど。。。」

あなたの仕事場でもよく起こりますよね、これ。

でも、あなたの家で起こったら笑い事じゃ済まされません。

これが2つ目のメリット

あなた → 営業マン → 現場監督 → 大工(僕)

ではなく

あなた →  大工(僕)

シンプルに、直接意思が伝わるので
コミュニケーションロスが起きづらくなります。

メリット③ 大工が現場管理できる

実際の工事期間中
一番長く現場にいるのは誰だと思いますか?

そうです、大工(職人)です。
(え?現場監督だと思いました?)

現場監督さんはどこの会社も「非常駐」
であることがほとんどですし
熱心な監督さんでもない限り
週に1、2回現場に来てくれればいい方です。

これが3つ目のメリット。

仕様を把握し、
管理する人が常に現場にいることで
現場がスムーズにまわります。

例えば、あなたと直接お話して
決めた仕様を知っている大工が現場にいれば
色違いや不足の材料があればすぐに再手配できますし

他の業者が施工の際に疑問に思った点や確認事項を
その場で見て話して確認することができます。

職人は、手を動かしてナンボ(お金になる)なので
現場に来てみて確認の電話などで
作業ができないというのはとてもストレスです。

また、職人さんの勘違い等で
施工不良となっている箇所を
“見えなくなる前に” 指摘し
修正してもらうことも可能です。

人なのでミスは仕方ありませんが
それに早く気づけることがメリットなのです。

メリット④ 机上の理論+”現場の現実”で判断できる

世の中にはたくさんの理論があり
施工方法も様々です。

「机上の空論」

という言葉があるように
理屈では素晴らしいように思える施工方法や理論も
実際に現場で何が起きているのかは
現場で手を動かす人間しか知らないことが多いのです。

これがメリット④

机上の理論に加え
実際に現場で得た知識、経験からよりベターなものを提案できます。

例えばグラスウール断熱施工。
単純に壁内に詰めて、タッカーで留めればいいだけ。
と思うかもしれませんが効果的に施工するには
かなり手間がかかりますし、現実問題として
「障害物(配線や筋交いなど)がありすぎる」
といった理由等で施工しきれないこともあります。

であれば
吹き付け断熱やセルロースファイバーの吹き込みなどの方が
よりベターな選択かなと思ったりします。

まとめ

大工 兼 家づくりパートナーというカタチのメリットをまとめます。

メリット① 実際に施工する大工(僕)を見て決められる。

メリット② 施工者と直接話すので、コミュニケーションロスが起きづらい。

メリット③ 仕様を把握し、管理する人が常に現場にいる

メリット④ 机上の理論+”現場の現実”で判断できる

今回は大工と直接話すことのメリットをお伝えしました。

それではまた。

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